2014年06月30日11:46中国古典の怖い話…「病膏肓に入る」の前後談
今日で6月も最後。蒸し暑いですね~(;´Д`A ゛
こんな時には、ゾクッとする怖い話を中国古典「春秋左氏伝」からご紹介♪

病膏肓に入る」という、ことわざがあります。
病気がひどくて治療のしようが無い、趣味などに没頭して手が付けられないという意味です。
「春秋左氏伝」の、このエピソードから生まれたことわざです。

昔、王様が寝ていると、に二人の童子が現れて、
緩(かん)という名医が来るそうだ。どこに隠れよう?」
膏(こう)の上、肓(もう)の下なら大丈夫さ
と話していました。
膏肓で調べると、「膏の上は心臓の下、肓は横隔膜の上」とあります。
心臓と横隔膜の間…((;゚Д゚))ワオ
緩(かん)という医者が来ると、すぐ王様に言いました。
「このご病気は治療できません。
膏の上、肓の下に病がありますお灸を使えず、針治療しようにも針が届かず、薬さえ効きません
王様は、緩に「
名医だ」と言って褒美を与え、帰らせたのでした。

たまにクイズ番組や国語のテストに出てくるので、ご存じの方も多いでしょう。
この話だけでも怖いですが、さらにその前後談がもっと怖いです!

「病膏肓に入る」に登場する王様は、晋の景公という人です。

ある時、景公が寝ていると、
背の高い亡霊が長~~い髪を振り乱し、胸を打って踊りながら、
わしの子孫を殺すとは許せん! わしは天の神様から敵討ちする許しを得たぞ!
と言って、お城の門を壊しながら宮殿に入ってくるので、景公は必死に室内に逃げました。
それでも亡霊が追ってきて、部屋の戸を壊そうとする…
景公はそこでパッと目を覚まし、巫女を呼びつけました。
巫女は景公の見た夢を言い当てて、
今年はじめて収獲される麦は召し上がることができないでしょう
と言いました。
やがて、景公の病気は重くなり、国外まで医者を探し求めました。
という国が緩(かん)という医者を、景公の治療のために派遣してくれることになりました。

…そうです、ここから「病膏肓に入る」のエピソードが始まるのです!

さて、「病膏肓に入る」エピソードの後。
景公は、
その年はじめて収獲された新麦を食べることにしました。
穀物を管理する役人が景公に新しい麦を献上して、料理人がそれを調理する…。
景公は、この様子を
巫女に見させて、
お前の言葉はハズれたぞ!
と殺しました。
そして、いざ新しい麦を使った料理を食べようとしたとき、
突然、おなかが痛くなってきたので、景公はトイレに行きました
昔のトイレは、
くみ取り式のトイレを大きくしたようなもの…です。
景公は、そのトイレに落ちて亡くなりました

実は、景公が亡くなった原因は、コレだったのです!
膏肓に入った病気が原因じゃなかったんですね…工エエ(´д`)エエ工

さて、このトイレに落ちた景公担ぎ出す役目を務めた宦官(去勢された召使い)がいました。
すぐに
殉死させられました。
この宦官も
その日の明け方に不思議な夢を見ていました。
景公を背負って、天に昇る夢を見ていたのです…。

なんとも不思議な怖い夢です。
トバッチリを受けた人が多いのも怖いですね(>_<)



この記事へのコメント

1. Posted by マイナス25kg達成!!ダイエッターえな☆   2014年07月01日 04:53
がんばるあなたのハピネスキャスター(幸運後衛魔導士)☆瑞姫さんのブログ、たまにチェックしてたんでけど、見てるだけなのもアレかなって思ってw今日はコメントしてみました(^~^)
人柄が出るブログですね…
是非、私のブログにも遊びに来てください♪
2. Posted by がんばるあなたのハピネスキャスター(幸運後衛魔導士)☆瑞姫   2014年07月01日 09:39
>マイナス25kg達成!!ダイエッターえな☆さん
コメントありがとうございます☆
ダイエットがんばってください☆

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