中国古典のお話
こんな時には、ゾクッとする怖い話を中国古典「春秋左氏伝」からご紹介♪
「病膏肓に入る」という、ことわざがあります。
病気がひどくて治療のしようが無い、趣味などに没頭して手が付けられないという意味です。
「春秋左氏伝」の、このエピソードから生まれたことわざです。
昔、王様が寝ていると、夢に二人の童子が現れて、
「緩(かん)という名医が来るそうだ。どこに隠れよう?」
「膏(こう)の上、肓(もう)の下なら大丈夫さ」
と話していました。
膏肓で調べると、「膏の上は心臓の下、肓は横隔膜の上」とあります。
心臓と横隔膜の間…((;゚Д゚))ワオ
緩(かん)という医者が来ると、すぐ王様に言いました。
「このご病気は治療できません。膏の上、肓の下に病があります。お灸を使えず、針治療しようにも針が届かず、薬さえ効きません」
王様は、緩に「名医だ」と言って褒美を与え、帰らせたのでした。
たまにクイズ番組や国語のテストに出てくるので、ご存じの方も多いでしょう。
この話だけでも怖いですが、さらにその前後談がもっと怖いです!
「病膏肓に入る」に登場する王様は、晋の景公という人です。
ある時、景公が寝ていると、
背の高い亡霊が長~~い髪を振り乱し、胸を打って踊りながら、
「わしの子孫を殺すとは許せん! わしは天の神様から敵討ちする許しを得たぞ!」
と言って、お城の門を壊しながら宮殿に入ってくるので、景公は必死に室内に逃げました。
それでも亡霊が追ってきて、部屋の戸を壊そうとする…
景公はそこでパッと目を覚まし、巫女を呼びつけました。
巫女は景公の見た夢を言い当てて、
「今年はじめて収獲される麦は召し上がることができないでしょう」
と言いました。
やがて、景公の病気は重くなり、国外まで医者を探し求めました。
秦という国が緩(かん)という医者を、景公の治療のために派遣してくれることになりました。
…そうです、ここから「病膏肓に入る」のエピソードが始まるのです!
さて、「病膏肓に入る」エピソードの後。
景公は、その年はじめて収獲された新麦を食べることにしました。
穀物を管理する役人が景公に新しい麦を献上して、料理人がそれを調理する…。
景公は、この様子を巫女に見させて、
「お前の言葉はハズれたぞ!」
と殺しました。
そして、いざ新しい麦を使った料理を食べようとしたとき、突然、おなかが痛くなってきたので、景公はトイレに行きました。
昔のトイレは、くみ取り式のトイレを大きくしたようなもの…です。
景公は、そのトイレに落ちて亡くなりました。
実は、景公が亡くなった原因は、コレだったのです!
膏肓に入った病気が原因じゃなかったんですね…工エエ(´д`)エエ工
さて、このトイレに落ちた景公を担ぎ出す役目を務めた宦官(去勢された召使い)がいました。
すぐに殉死させられました。
この宦官もその日の明け方に不思議な夢を見ていました。
景公を背負って、天に昇る夢を見ていたのです…。
なんとも不思議な怖い夢です。
トバッチリを受けた人が多いのも怖いですね(>_<)
大きなデトックスが来て、昨日と一昨日はとても眠かったです( ・д⊂ヽ゛
今回は古代中国の占いのお話です♪
「春秋左氏伝」に載っています☆
昔々、晋という国の王様が、驪姫という女性を妃に迎えたいと思い、甲骨占いと筮竹占いの二種類の方法で吉凶を占わせました。
甲骨占いでは「凶」と出ましたが、筮竹占いでは「吉」と出ました。
王様は、結果の良かった「筮竹占いの結果に従う」と言って、驪姫を妃に迎えようとしました。
占い師は、
「筮竹占いは簡略化した占いですが、甲骨占いはものごとを丁寧に扱います。ですから、甲骨占いの結果に従うべきです」
と言いましたが、王様は聞き入れず、驪姫を妃にしました。
その結果、驪姫の悪巧みによって国は大混乱に陥ってしまいました。
驪姫という女性は、それだけで一冊の本になりそうなほどエピソード満載の悪女です(笑)
陳舜臣の「小説十八史略(一)」に、彼女が原因で起きた騒動が読みやすくまとまっています。
悪女好きな方にはタマラナイかも…(ΦωΦ)フフ
甲骨占いは、カメの甲羅や動物の骨を焼いたり、熱い青銅を押しつけたりしてできたヒビで占う方法です。
昔は中国だけでなく、様々な国で行われていました。
「春秋左氏伝」には、「筮」や「甲骨」を使ったエピソードがたくさんあります。
王様や将軍や家臣がものごとを占って、その結果をどう判断したのか、理由やその結果が書かれているものが多いです。
昔の人は、甲骨で占って、補助的に筮(ぜい)を使っていたようです。
もちろん、筮(ぜい)だけで占うことも多々ありました。
今、甲骨占いは滅多に見られませんが、代わりに他にも多種多様な占いがあり、それぞれ研究されています。
ちなみに、晋という国は、だいたい、この地図の右上よりやや真ん中くらいの位置です。
同じテーマで異なる方法で占いをして、まったく違う結果になったときは、都合の良い結果だけを信じず、冷静に、両方の結果を示し合わせて、最善な方法をとりましょう☆
中国古典のひとつ、「春秋左氏伝」という春秋時代の解説・説話集から、名前の名付け方をご紹介します☆
魯という国の王に子供が産まれた時のこと。
名前の名付け方をシンジュという人に尋ねると、
「名前の付け方には、信、義、象(ショウ)、仮(カ)、類の五つがあります。
・産まれた時の特徴で名付けるのが「信」
・徳にちなんだ名前をつけるのが「義」
・赤ちゃんと似たものを名前にするのが「象」
・万物の名前から取るのが「仮」
・親と関係することから取るのが「類」
であります」
その後、疫病の名前をつけてはいけない、と話が続きます。
諱(いみな)に関わるものは省略します。
話を聞いた王は、子供の産まれた日が、自分の干支と同じだったので、「同」と名付けました。
五つの中の「類」ですね。
自分の名前は、どれに当てはまるでしょう?
私は「類」でした(*'ー'*)
また、この時代、晋(シン)という他の国ではこんなことがありました。
王が自分の子供の名前を、兄には「仇」、弟には「成師」とつけたところ、その国の人がこう言いました。
「名前によって義(節度)が決まり、義によって礼(行動や道徳の規準)が生まれる」
「この本が狂えば、争乱となる」
「よって、王が兄に「仇」(意味:あだ。かたき)、弟に「成師」(意味:軍事で成功。師は軍隊のこと)と名付けられたのは、争乱の兆しに思える。兄の家系は途絶えるだろう」
王が亡くなった後、兄弟はそれぞれ独立し、兄の子供や孫たちと、弟とその子供たちが、国を統一しようと争いました。
国を統一したのは、弟の孫。兄の家系は滅びたのでした。
名前が人格や物事の始まり…。
昔の人は、このように考えて、子供に名前をつけていたんですね。
一部引用・参考文献:岩波文庫「春秋左氏伝 上」 小倉芳彦訳
゚・*:.。.1月のお知らせ..。.:*・゜
いずれも、場所は、薬院駅から徒歩5分、白金の「cafe oticoti」 (カフェ オチコチ )(地図 ) さんです。
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★1月 8日(水) 13:00~17:00 カードリーディング
★1月18日(土) 13:00~17:00 カードリーディング
※リーディングの前後にカフェのご利用をお願いします。
※ご飲食代はリーディングとは別にお支払いください。
♪メニューと内容♪
○オラクルカードリーディング(20分)…3000円
○タロットカードリーディング(20分)…3000円
※10分延長するたびに1000円の追加料金が発生します。
※お友達紹介で紹介者もお友達も500円引き☆ (フナの法則のALOHA☆)
※ご予約優先です。
マナ・カードメニュー(1件最大20分)
○現在・過去・未来(3枚引き)…1000円
○課題解決(7枚引き)…2000円
○夢実現(7枚引き)…2000円
○相性(3枚引き)…2000円
○二者択一(※2)…2000円
※お友達紹介で紹介者もお友達も500円引き☆ (フナの法則のALOHA☆)
※ご予約優先です。
※相談内容によっては、タロットやオラクルカードを併用します。
※2 マナ・カードを引く枚数は相談内容に応じます。タロットも併用します。
♪おまけ♪
○もっともパワーの強いカードをペンジュラム(ダウンジング)でお知らせします。
○オラクルカード1枚引き…マナカードリーディングを受けられた方は全員無料☆
○ご希望の方には、「チャクラ・リーディング」をします☆
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★1月14日(火) 14:00~15:00 中国古典哲学入門
論語、孟子、荀子、韓非子、孫子、荘子、老子など、諸子百家や古い中国哲学の簡単な内容紹介をします。
古い本だから難しいことが書いてあるように思えますが、実は、とってもわかりやすく簡潔な言葉で、奥深い真実を述べているのです。
難しい状況でも柔軟に対応する知恵、
行き詰まったときの乗り越え方、
人として大切な道徳の基本、
組織の管理・運営方法、
あらゆる場面で役立つ戦い方
奥深い人間の心理、
などなど、たくさんのヒントと経験がいっぱいです。
コーヒーやソーダを飲みながら、あるいは、クッキーやケーキを食べながら、中国古典の入り口に立ってみませんか?
※学術的なことが目的では無いので、正確な中国語や学校の漢文や細かい歴史の話などはしません。
定員:5名(予約制。定員になり次第、受付締め切り)
参加費:1500円(飲食代込み・当日払い)
※お申し込みは、お名前、連絡先、「中国古典哲学入門希望」とご明記の上、コチラ からお願いします。
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